皆様こんにちは、冨田質店です。
あの猛暑はどこへやらすっかり秋ですね。
過ごしやすい気温にはなりましたが、急な温度差で体調を崩さないようにしましょう。
このような穏やかな気候であればキャンプに出かけるのもいいかもしれません。
夏と違って蚊が少ないですし、何より紅葉が綺麗で癒されますよね。
そんなアウトドアの際、皆様はどのような腕時計を付けますか。
日常生活と異なった状況、作業をしている際に時計をぶつけたり、水に浸かったりした時
普通の時計であれば壊れてしまいます。
アウトドアの時、腕時計に求められるのは耐久性ではないでしょうか。
過酷な条件でも正確に時間を刻むものが最適でしょう。
そのシチュエーションで最も輝くのは”G-SHOCK”シリーズと言えるでしょう。
今回はそんなG-SHOCKについて軽く解説していこうと思います。

「壊れない腕時計」への挑戦
G-SHOCKはCASIO製の時計のシリーズの１つで屈指の知名度を誇っています。
「壊れない腕時計」とだけ書かれた企画書から始まったこの時計は革新的でした。
それまでは精密機械だから壊れやすいというのが腕時計の性質だったのに対して、
頑丈だけど精密な機械と前提を覆すものでした。
開発は非常に難航しました。
開発秘話で１つ有名なものがあります。
CASIO社員が衝撃を吸収する機構を付けて、会社のビル2階から落としてどこまで保護すれば中の機械が無事なのか
テストを繰り返していました。
「壊れないためにもっとカバーを付けなきゃ」と壊れないボード―ラインを探った結果、
時計がソフトボールほどの大きさになってしまいました。
腕に装着するものが小さい置時計にまで肥大化するという本末転倒な事態もあったそうです。
その後、紆余曲折を経て壊れない腕時計として1983年にG-SHOCKは発売されました。
この商品は予想外にもアメリカで大きな話題を呼びました。
アメリカでG-SHOCKのCMが放送されていましたが、内容が「G-SHOCKでアイスホッケーをする」というとんでもないものでした。
この強烈なCMを皮切りにアメリカはG-SHOCKに夢中になりました。


試練を乗り越えた超頑丈な時計
そのタフさから根強い人気を得ているG-SHOCKですが、その耐久試験が想像を絶するものなのです。
まず、第一の耐久試験として防水、防泥試験です。
G-SHOCKは水に濡れても問題ない時計ですが耐久試験では水中に時計を入れて何万回とスイッチを押します。
その環境下でも正常に内部の機械が作動するかチェックします。
これを人工的に再現した泥でも行います。
この第一の試練をクリアすると次は耐電性テストに移ります。
プラズマが見えるほどの電流を時計に流します。
何故それほど強い電気を流すのかというと静電気が発生したときを想定しているからです。
特に冬場において人体は１万ボルトも電気が溜まることがあります。
その時、何かに触れたときにおきる「バチッ」で止まらない時計かどうか確かめるわけです。
現在では専用の機械で時計に放電していましたが、それが導入される前は担当者がセーターを何度も脱ぎ着して静電気を作っていたそうです。
ここから更に耐久試験は熾烈を極めます。
次に行われるのは遠心装置で時計を回します。
Gを発生させ、遠心力で時計の針が引っ張られてズレが起きます。
極限状態だからこそ時計は正確に動かなければならないという意志を感じます。
最後には落下試験があります。
実際に高い所から落とすのではなく専用の装置で時計を上からバネで加速させて地面に叩きつける
という内容になっています。
更に落とすのは普通の床ではなくコンクリートブロックの上です。
これらの壮絶な試練の数々を乗り越えてようやくG-SHOCKは世に出ていくのです。
これらの実験を振り返るとG-SHOCKはとてもタフな時計であることが分かります。
これからのアウトドア、G-SHOCKを身に着けて楽しんでみてはいかがでしょうか。
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